工程の進捗を、 いま見える化する。
工程の進捗がホワイトボードと口頭頼みで、遅れに気づくのはいつも手遅れになってから。現場端末から実績を入力してリアルタイムに可視化し、ボトルネックを検知して負荷を平準化。納期遅延を50%削減した、製造現場の生産管理システム構築の記録です。
- Client
- 製造業(多品種少量生産)
- Period
- 約7ヶ月(要件〜本稼働)
- Scope
- 要件定義・設計・開発・運用
- Stack
- Web · クラウド · 現場タブレット
00 / OVERVIEW
REF. 工程ごとの進捗・負荷・遅れの予兆を、一枚のボードに集約
01 / THE CHALLENGE
進捗は、
ホワイトボードの中だけ。
工程の進み具合は、現場のホワイトボードと担当者同士の声かけで共有されていました。記録が一箇所にまとまらず、全体像を誰も即答できない。それが遅延を常態化させていた根っこでした。
- 進捗がボード頼みで、工程横断の全体像がリアルタイムに見えない
- 遅れの予兆を掴めず、納期遅延が常態化していた
- 負荷が一部の工程・人に偏り、手待ちと残業が同時に発生
「あの工程、今どこまで進んでる?」という問いの答えは、現場まで歩いて行ってボードを見るか、担当者を捕まえて聞くしかありませんでした。事務所からは進捗が見えず、計画と実態のズレが膨らんでいく。気づいたときには、もう挽回が効かないところまで遅れが進んでいたのです。
多品種少量の生産では、日々の負荷が工程ごとに大きく揺れます。ある工程は手が空いているのに、別の工程は残業続き。ボトルネックがどこにあるのかを数字で掴めないため、負荷をならす判断もベテランの勘に委ねられ、納期遵守は運任せに近い状態でした。
02 / OUR APPROACH
対話から、設計し、実装する。
入力の負担を増やさず、進捗が自然と集まる仕組みへ。現場の動線に合わせて一つずつ作りました。
工程フローを現場と書き出す
どの工程がどの順で流れ、どこで滞りやすいのか。現場の担当者と一緒にホワイトボードの前で工程フローを書き出し、進捗を測る単位と「遅れ」の定義を全員の言葉で揃えました。
現場端末で、ワンタップ入力を設計
入力が手間だと記録は続きません。工程の開始・完了を現場のタブレットでワンタップ報告できる画面を試作し、手袋でも押せるボタンの大きさまで現場で確かめながら調整しました。
進捗を可視化し、ボトルネックを検知
集まった実績を工程別のダッシュボードへ反映。計画との差を色で示し、遅れの予兆とボトルネックを自動で浮かび上がらせる。数字を見れば、次に手を打つべき工程がひと目で分かる状態を作りました。
負荷を平準化し、運用に定着
工程ごとの負荷を見ながら、応援や順序の組み替えを判断できる運用へ。本稼働後も定例で画面と通知をチューニングし、現場が自分たちで負荷をならせる状態を一緒に育てています。
03 / THE RESULTS
納期に、余裕が生まれた。
進捗が見えるようになっただけで、現場の打ち手が一段早くなりました。
工程の進捗が全員の画面にリアルタイムで映るようになり、遅れの予兆を前日のうちに察知できるようになりました。ボトルネックが数字で見えるため、応援や順序替えで負荷を平準化でき、納期遅延は導入前の半分に。「遅れてから慌てる」現場から、「遅れる前に動く」現場へと変わりつつあります。
04 / CLIENT VOICE
「以前は遅れに気づくのが、決まって出荷直前でした。今は事務所のモニターでも現場のタブレットでも、どの工程がどれだけ進んでいるかが一目で分かる。前の日のうちに『この工程が危ない』と分かるので、人を回す段取りが落ち着いてできるようになりました。納期に追われる感覚が、確かに軽くなっています。」
生産管理 責任者/製造業・多品種少量生産(北九州市内)
05 / OTHER WORKS


